神宮外苑のイチョウ並木


 神宮外苑イチョウ並木と球場周辺を歩いてみた。確かにイチョウだけでなくたくさんの樹木があり、この中の3千本近くを伐採して再開発するなどとんでもない。神宮球場イチョウ並木の近くで建て替え、ラグビー場も建て替えだが、屋根付き人工芝となり、スポーツよりイベント会場の性格が強くなる、また4面ある軟式野球場をなくすなど、スポーツのためにならないだけでなく、何よりも自然破壊だ。音楽家坂本龍一さん(故人)も元知事に手紙で訴えるなどの声が上がっている。東京の宝とも言える自然を破壊し、住民合意のない再開発計画は撤回すべきだ。
 葛飾区のサッカースタジアム構想も神宮外苑開発とは規模は違うが共通点がある。区民には一切意見を聞かず、説明もせず、議会には一回きりの報告だけで、テニスコート8面、野球場、サッカーができる陸上競技場の敷地を350億円で取得し、その後、更地にしてサッカーススタジアムを建設するという構想を区と私学事業団で一方的に協定を締結したことは問題だ。運動場周辺のまちづくりと一体に整備する方向で進めようとしており大規模開発の構図は同じ。神宮開発のような大企業の名が上がってくるのは時間の問題だ。自然と環境を守り、持続可能で都民、区民にとってのスポーツ振興の観点から、どちらの計画も見直すべきだ。

 野球場のところでパートナーが見つけた四つ葉のクローバー。