約330億円の東新小岩運動場




 24日~31日まで、区が約330億円で取得した東新小岩運動場の内覧がおこなわれていて、私は24日に足を運んでみた。陸上競技場、野球場、テニスコート8面(2面×4)、クラブハウス、会議室、散策コースなどだ。取得した運動場の外側の約半周は保育園などの散歩コースにもなっている。
 区は当面運動場として区民に開放するとしているが、所有者であった私学共催事業団との契約ではサッカースタジアムを建設することを協定締結しており、いずれ解体することが前提になっている。そもそも取得そのものが地域住民、区議会との合意がないものだ。
 スタジアム先にありきではなく、このまま運動場として使用するのか、スタジアムがいいのか、地域住民との合意形成がどうしても必要だ。そのための住民アンケートなども必要だろう。
 神宮外苑再開発は、樹木維持、気候変動の観点からも大問題になっている。緑豊かな運動場として残すのか、それとも壁で覆われたスタジアムで景観をダメにするのか、ぜひ足を運んでいただいて、区民的な議論をしていきたいものだ。