王子駅前「北とぴあ」改修費用が2倍に

 王子駅前の複合文化施設北とぴあ」の改修について、北区長は資材高騰で費用が当初の100億円から190億円と2倍近くになることから計画を見直すと発表した。およそ2年かけて計画の見直しをするとのことだ。葛飾区内の学校改築でも令和2年の高砂小中学校の改築の建築費の㎡単価と現在進んでいる水元小学校の㎡単価は、やく1.5倍ほどになっている。毎日の買い物に例えれば深刻な物価高騰だ。
 区役所移転を伴う立石駅北口再開発事業の総事業費は3年前に932億円となっていたが、その後、今日に至るまでいくらになっているのかは明らかにされていない。2月27日の区議会本会議での党区議団の質問に、区は再開発組合が8月から新たな資金計画を提示する、と言う他人事のような答弁だった。この再開発事業の内、区役所移転の計画となっている東棟は、ほぼ税金と建設されるにもかかわらず、組合が提示するまでわからないというのは、あまりにも無責任としかいいようがない。本来なら積極的に区民に開示すべきものだ。今後、総事業費が1.5倍、2倍になった時、この物価高騰の時に、それでも事業を推進するのかが問われるのではないか。いったん立ち止まって再検討する時だ。