矛盾した広報かつしか


 広報かつしかに「令和10年ころに区役所の移転が決定」という見出しが出たかと思ったら、今度は、「区役所に行かずにできる」と言う広報。そもそも区役所は大規模改修すればあと30年前後使用できるので移転する必要はないので、条例を決めたことが間違っている。しかも移転するとなれば移転費用、再開発事業も含めて700億円超えの税金を投じなければならず、税金の使い方が間違っている。今後のデジタル化の流れを考えれば、便利になることはいいことだが、一方で、その流れになかなか乗れず、やはり身近な窓口でのサービス提供を必要とする区民もいる。これから必要なのは、便利さと身近な窓口の両方を充実させることで一極集中の豪華庁舎は時代遅れだ。区は、移転時期の「令和10年ころに職員が何人いるかわからない」と答弁しているが、そうれはそうだろう、デジタル化は職員の働き方にも多きく影響するから。逆に言えば、移転先の13階建てビルは、本当に必要なのかが問われている。それでも移転条例を与党多数で強行し13階建てのビル先にありきで進むのは、区民のために移転が必要なのではなく、再開発事業の行き詰まりを救済するために、どうしても13階建てのビルが必要だということに他ならない。700億円超えの税金投入は、まったくの無駄使いだ。再開発事業もまだまだ反対している地権者もおり、事業がスムーズに進むとは思えない。共産党区議団4人、無所属議員5人の計9人が移転条例に反対したが、一致点での共同を広げていきたいものだ。