昨日28日の柴又地域学校改築懇談会を傍聴してきた。今回のテーマは「望ましい学級規模について」ということだったが、3人の方から、的を得た質問があった。1人目は、小規模校のメリットについての質問。区は、逆に言えば大規模校のデメリットになるとして、お互いの名前や顔が覚えられない、学校行事で活躍する場が少なくなる、遠足などで人数制限になる可能性があると説明し、その逆が小規模校のメリットであると回答した。小規模校はいいではないか。
2人目と3人目は、1クラスの学級簿人数は少ないほうがいいのではないかというもので、具体的には、現在1歳児が柴又小学区域に55人、東柴又小学区域に38人になっている資料を使って、そのまま1年生になったとして、柴又小は27人と28人の2クラス、東柴又小は19人の2クラス、1クラスの人数は少ない方が子どもたちにとっていいのではないか、と言う質問だった。今一人も人数が増えると教員も大変だと思うが、先生に正直に話してほしい、という質問に、出席していた2人の校長が、いずれも35人学級となっているが、それよりも人数は少ないほうが子どもたちにゆとりをもって接することができるので、より少ないほうがいい、ただクラスが増えると人間関係に幅が持てると思うと答えた。
3人の方の質問は、子どもたちのためのより良い教育環境を考えての質問であり、2人の校長も口をそろえてクラスの人数は少ないほうが良いと回答したことに現れているように、あくまでも教育環境を良くする観点で検討すべきで、コストや工期の面で結論を急ぐべきではない。ましてや統合でなければ、桜道中の建替えを先送りすることをちらつかせるということはあってはならない。
私が実施したアンケートでは、統合に賛成は3割以下、反対・わからないが7割だった。統合計画を知っている、知らないも拮抗している。学校改築は、教育環境とともに地域コミュニティの核として、避難所として重要であり、1校なくなれば1ヵ所避難所がなくなることを意味する。これは地域にとってマイナスだ。