保育の質の向上と安定のために


 保育園の定員割れがニュースになっていた。定員にもとづいて保育園は保育士を雇用するのだが、定員割れは、その保育士の雇用継続にも影響がでるので、本当に苦労が絶えないと思う。しかし、なぜ定員割れで保育園は悩まなければいけないのか。
 国や自治体は、待機児数を4月1日現在で○○○人で公表するが、出産は、年間を通じるので、いつ保育需要が生まれるかわからない。したがって、いつでもゼロ歳児、1歳児などを受け入れる体制を整えている保育園があってしかるべきで、子育てにはかかせない存在だ。
 国や自治体が、そのために頑張っている私立保育園の支援するのは当然だ。葛飾区では、前年度はゼロ歳児の定員割れの補填をしていたが、今年度はしていない。31日の保健福祉委員会で、この間の補助金誤支給については、保育園に返還を求める方向が定まってきた。ならば補助金誤支給の返還を求めるだけでなく、この事件を機に、保育の質の向上と安定した運営のために、支援制度の見直し拡充という方向も明確にする決意が区には必要だ。