水泳指導の民間委託、実は公教育の切り売り


 4日の決算審査は教育費で学校プール問題の質疑をおこなった。水泳指導を民間委託するうえで区教委は、業務委託の一括再委託は禁止する規定を設けた契約を締結している。ただし必要な書類を提出し区の承諾を得ればその限りではないという書きはついている。質疑では、この再委託について、一括再委託を禁止しているのは水泳指導という教育の目的が担保できないと答弁をしたのだが、実は一部再委託は認めているし、実際そうなっていることが明らかになった。一部再委託であれば区の承諾は不要で、どんな契約を結んでいるかは区は把握する気もないとしている。たとえば業務を3分割し3社に一部再委託すれば実質一括再委託と同じだが、区の承諾は必要なく、受託企業がどんなにダンピングしてもわからない。現に、受託企業の中では、水泳指導の中心を担うインストラクターについて個人事業主5人に再委託をしている。ようするに5分割している。いくらで再委託しているかはわからない。これではたして教育の目的が担保できるのだろうか。結局、水泳指導の民間委託は、水泳指導という公教育の市場への差し出し、子どもを儲けの道具にするなんて許せない。8日(日)14時からレインボホールでなぜ学校で水泳指導が必要なのか、民間委託の何が問題なのかの学習会が開催される。多くの方に足を運んでいただきたい。

 映画「シン・ちむどんどん」観賞。沖縄の問題は日本の民主主義の問題だと突っ込んでくれる映画だ。