大牟田の大蛇山を見て

私の実家、福岡県大牟田市では夏に「大蛇山」と言う夏祭りがあります。現在の大蛇山になったのは、以前からあった「港祭り」「炭都まつり」が三池闘争で中断し、争議の後、市民感情を盛り上げようと、3つの祭りが合体して今日に至っているとのことです。

 大蛇の赤い舌に赤ちゃんを乗せ歯でかませ健康安全を願う「かませ」も今でも続いています。私は、高校卒業後に大牟田を離れたため、久しく大蛇山を見ていませんでしたが、先日帰省したときに、写真の大蛇山を見せてくれました。兄が針金、荷造り紐、和紙で作ったそうです。本当に懐かしく、今年は夏の参院選が終わったら帰りたいなと思っています。

 大牟田市では「大牟田の宝もの 100選」と言う本を出していますが、大蛇山の人だかりを写真で見ると、こんなにすごかったのか、と思うくらいです。大蛇の顔ももっと怖く、赤ちゃんはほとんど泣きます。

 このミニ大蛇山が、大牟田の観光につながるものになればと願っています。

 兄は、3年前から病と闘っています。健康安全を願う大蛇山を作っているのですから、本人にもそうあってほしいものです。自分自身にも言い聞かせて。