55年前、茨城県布川で発生した強盗殺人事件(布川事件)で嘘の自白を強要され、29年間、刑務所での自由のない生活を余儀なくされた桜井昌司さんと杉山卓男さん。完全勝利をした後、今でも冤罪事件で闘う仲間を励まし、一緒にたたかっている桜井さんを追いかけた映画「オレの記念日」を観てきた。
ずいぶん以前に、お二人のドキュメンタリー映画「ショージとタカオ」を観たとき、刑務所からでてきて、駅の券売機も100円ライターも知らず、「使い方がわからない」と言ったシーンを覚えているが、冤罪は多くのものを奪うものだと怒りがこみあげてきたことを覚えている。
桜井さんは、29年間、刑務所の中で、自分らしさを取り戻せたのではないか、と語っていたが、本当に明るく、冤罪を許さないために全国を駆け回っている姿に感動する映画だった。今日は、監督と松元ひろさんのトークショーもあった。連日、ゲストを変えてトークショーをやっているとのことだった。