トイレから見える男女格差


 共産党地区委員会と区議団は、地域のみなさんの協力を得て区内公共施設のトイレの実態調査を実施してきた。このほどそれがまとまって、本日青木区長に申し入れをおこなった。いろんな場面で女性トイレの行列を目にするが、それはなぜなのかと言えば、男女の便器数に格差があるからに他ならない。男性の便器(大小)と女性の便器の数でいえば、はるかに男性の便器数が多く、女性のトイレに列をなすのは当然だ。仮に同数であっても使用時間での違いもあり、男女平等をいう点からいえば、数の上で1体1では平等とは言えない。
 葛飾区内のトイレ実態も女性の便器数が極端に少なく男女格差が見えてくる。今回の申し入れは、区としてトイレの実態調査を実施すること、その調査にもとづき男女のトイレ数を1対2、避難所は1対3になるよう改善の計画をつくること、和式のトイレは洋式への転換を急ぐこと、清掃業務の改善などを求めた。対応した副区長は、「男女の差は重要な問題だ」と応えた。
 新しく整備した公共施設でも男女格差が解消されていない実態もある。男女平等、ジェンダー平等を言葉だけでなく、実践的に位置付けていかなくては。