北総運賃値下げの裁判始まる

 国土交通大臣京成電鉄の申請通りに運賃認可したことの取り消しや京成電鉄に対して北総鉄道に線路使用料の支払いを命ずることなどを求める裁判が始まった。
 成田新高速が開通すれば北総運賃が値下げになることを期待したものの、国土交通大臣は、その期待を見事に裏切った。
 今日の裁判を傍聴してきた。裁判長は、国交省側に運賃認可が適法であることを立証するよう求め、原告側(住民)には「近鉄特急料金訴訟」の時に却下された原告適格(利用者が行政訴訟を起こし、処分取り消しを求めること)について、その適法性主張するよう求めた。
 裁判長は「原告適格が認められれば、判例を変えることになり、最高裁まで行く」と述べた。もっとも不利益を受けている利用者の訴訟を認めるかどうかも大きな争点だ。
 しかし、国交省は運賃認可の適法性を立証せよという裁判長の指摘に、「それには2ヶ月半はかかる」と答えた。これは何の根拠もなく高い運賃を認可したことを自己暴露した言葉だ。とんでもない。