10日、水泳授業のためにバスで移動中に対向車がセンターラインを越えて衝突する事故があった。大事は至らなくて本当によかっだが、児童6人が頭が痛いなどで救急搬送されている。もちろん事故はバスだけでなく歩いていても起きるし、今回の事故は児童、バス会社、区は被害者だ。
しかし、学校プールを活用した水泳授業であれば移動はなく、事故は起きなかった。あるいは、これまでも提案してきた学校改築時に屋内温水プールを整備し、近隣校が共同利用すれば、移動の負担を軽減できるし事故の確率も低減できる。子どもたちのことを考えて提案しているにも関わらず、区はそれに背を向けかたくなに学校外プールに固執している。したがって今回の事故は区に責任がないとは言えない。
区は2ヶ所の屋内温水プールをつくり、その2ヶ所に20校がバスで頻繁に移動して水泳授業を行うとしている。しかもその費用は2ヶ所で82億円もかかる。江戸川区は学校改築時に屋内温水プールを整備し近隣校が活用する方針を策定しているが、その費用は1ヶ所8億7千万円だ。82億円あれば、9ヵ所の学校に屋内温水プールをつくることができる。
今回の事故を教訓に学校外から学校内に、水泳授業のあり方を再検討すべきではないのか。