葛飾区が新金貨物船の旅客化を断念
9月24日、都市基盤整備対策特別委員会で、新金貨物線の旅客化を断念する報告がされた。その日の夜、マスコミも一斉にネット配信もした。断念したうえで、今度は、貨物線の隣にある複線用地を活用したバス専用道にする整備構想案を策定するとしている。
線路を使わず、バスの専用道に
これまで新金貨物線を活用することを前提に「新金線の旅客化について」と言ってきたものが、今回から「新金線を活用した新たな交通システム」に変わった。そのバス専用道の事業費は320億円~560億円だ。
鉄道を使うから期待があったのだが、バスとなれば、金町~新小岩間のバス路線は十分とは言えないが、ないわけではない。
線路を使った旅客化のための基金に60億円
区は、これまで新金貨物線の旅客化を目的に基金条例をつくり60億円を積立ててきた。バスとなればこの基金は使えないだろう。
私は、10月1日決算審査で「基金条例改正をして、区内のバス路線の充実に活用できる基金にすべきだ」と提案したが、区は「新金貨物線の資源を使うので問題ない」と答弁したものだから、さすがにこれには与党席からも「だったら何でも使えるではないか」とヤジが飛んだ。なんでも自分の思い通りになるという青木区長のいい加減さの現われだ。
基金条例を改正し、バス路線の充実に活用を
区内には、バス路線の充実を求められる地域がたくさんあり、高砂団地周辺は、28年前に交通不便地域に指定しながら、未だ解消されていない。基金条例を改正し、南北交通も含めたバス路線の充実のために活用すべきではないか。