5月23日の文教委員会で、私の質問に対し理事者が傍聴していたバルサアカデミー葛飾校(バルサスクール)の運営会社である㈱アメージングスポーツラボジャパンの社員に、答弁していいかどうかを確認していたことが、6月6日の区議会議員協議会(全員協議会)で明らかになった。私もこの時までそんなことがあったことに全く気が付かなかったが、信じがたいことだ。私は「あいまいにすべきではない」と追及し、全員協議会では休憩後、区長、教育長が謝罪をして全員協議会は続いたのだが、その後、6月11日付けで各部長あてに異例の「依命通達」をだしたことを区長・教育長連名で「葛飾区議会との信頼関係の確保について」との通知を議長あてに提出している。依命通達には「重要事項の報告漏れ、議会提出資料の誤り、不十分な答弁」などが示されている。
この6月11日には、文教委員会が開催された日でもあるが、実は、以前の文教委員会で、一般財団法人キッズチャレンジ未来は、最初からバルサスクールをアメージングに委託していた、との答弁があったので改めて委託契約書、委託料、委託内容について質したところ「わからない」、議会に報告したのかについて「していない」などの答弁が返ってきた。私も最初から委託という話は聞いたことがなく、したがってしつこく確認しているのだが。スクールに子どもを通わせている保護者からは、「最初から委託とは事実誤認です。スペインから2人のコーチが来ていたが。その他のコーチ、スタッフはキッズ未来が雇って運営していた」という証言を紹介し、体制はどうだったのかと質しても「わからない」、ではなぜ委託と言えるのかと聞くと「アメージングが言っていた」との答弁。最初から委託していたことが真実で、それを区は知っていたとなると、事業譲渡がバレても問題ない、協定の相手先はキッズ未来だから問題ないと思っていたに違いない。ところが議会との関係ではそうはいかず、協定解除、グラウンド優先利用の中止となった。しかし、企業が言っているからそうなんだという答弁は、この「依命通達」が職員にとって、それほど重い通達ではないようだ。青木区政の深刻な劣化だ。