青年劇場「三たびの海峡」。筑豊炭鉱での朝鮮からの強制労働の実態、人間として扱われず、奴隷状態でただただ使われる、そんな実態をリアルに描いている。そして、その場所となった炭鉱をつぶし、歴史の事実を隠そうとする陣営と歴史を語り継ぐ陣営との闘いも。最後のシーンはツバキの花でいっぱいで、すばらしいシーンだった。私の実家、大牟田市の三池炭鉱も朝鮮、中国からの強制労働がある。いわゆる徴用工問題だ。決してあいまいにしてはいけないと改めて強く思った。
日本の侵略戦争によって、名前も変えさせられるなど、どんな理不尽なことがまかり通ったのか、明らかにしていかなくては、戦争責任は果たせない。戦争を知らない世代が増える中、真実を伝えていく重要性、歴史の書き変えを許さない闘いは続くし、続けなくてはいけない。