名張ぶどう酒事件

 名張ぶどう酒事件の冤罪を追った映画「いもうとの時間」を鑑賞。死刑判決から約半世紀、袴田巌さんは再審で無罪判決。お姉さんが闘い続けた。それにしても取り戻すことはできない時間だ。名張事件は、妹さんが闘っている。一審無罪から2人の証人の証言が変わり逆転死刑判決。証言を変えた2人は「覚えていない」とインタビューに応じていた。その後、検察の証拠に科学的な立証ができないこともありながら、裁判所は再審を拒み続け、犯人とされた奥西勝さんは亡くなった。弁護団は未だ開示されていない証言もあり、これがでれば無罪の証拠になるのではないかと主張する。無罪を信じる妹さんが美容院で、「白髪だと裁判官が死ぬまで待ってやろうと思うから染めてくれ」と言っていたのが印象的で、闘う姿勢を崩さないシーンは感動的だ。袴田さんの闘いと同様、国民救援会の旗があることは勇気づけられることだ。