一面水泳指導の「広報かつしか」、偏っていないか


 8月15日号の広報かつしかの一面は水泳指導だが、偏っていないだろうか。91%の児童が「楽しい」と回答したことは強調されているが、残り9%、人数にすれば約600人は「楽しくない」と回答している。2年目のアンケートでは、1年目よりも人数はもちろんだが率も増えている。なぜ楽しくないのか?その分析や対策もなく、「楽しかった」9割だけが強調され、600人の児童は置き去りにされている。
 区教委は、水泳指導をおこなうインストラクターに対して、教員が「指示・命令は契約上できない」と「手引き」に明記している。教員アンケートには「インストラクターを怖がって泣いていた児童がいた」などの回答があるが、その場では何もできない。水泳指導の業務委託では、問題だと思っても手をだし、口を出したら偽装請負になってしまうので、「契約上できない」としている。果たしてそれ良いのかが問われている。
 熱中症対策も大事だ、プール管理もインストラクターの配置も教員の働き方改革として大事だ、しかし、業務委託という民間委託しか方法がないのかと言えばそうではない。業務委託ではなく区がインストラクターと直接契約して教員の指導の下に実技指導を行ったり、プール管理を業者委託するなどの方法がある。熱中症対策では、屋外の学校プールを使っている学校は、屋根も遮光ネットもない中での水泳授業を余儀なくされており、大至急改善が必要だが、そこは広報かつしかでは一切触れていない。部分的なとりあげ方はやはり偏っているといわなければいけない。