政治の本質が問われている

 緊急事態宣言をだすのであれば、新型コロナ感染という国難を一丸となって防止する取り組むメッセージとならなければいけない。要するに国民の命と暮らしは政府が守るというメッセージだ。
 休業しても補償がある、買い物や病院など日常生活に欠かせないものは変わらない、だから買いだめも地方への移動もする必要はない、仕事での通勤も可能、学校休業でも子どもたちの居場所がある、したがってともに頑張ろうというものが伝わらなければ、感染拡大防止の実効性がなく「宣言」の意味がない。ところが安倍首相や小池知事の会見を聞いても、そこが見えない。国民の命を守るという政治の本質が問われているのではないか。
 このような動きの中で、葛飾区は中学校入学式(7日)、幼稚園入園式(8日)、10日の登校日など中止や延期を決めた。子どもたちにとっても大変残念なことだ。しかし、少人数での分散登校、校庭開放、学校給食提供などは検討されるべきではないか。国・都の要請通りでは、展望が見えない。