今回の自治体政策セミナーに参加した最大の動機は、本日の「会計年度任用職員制度」を学ぶためだ。公務労働に新たに非正規の職を設け、簡単に言えば、正規職員と同じ仕事をするフルタイムの非正規職員への置き換えを大胆に進める制度と言える。
これによって財界が唱えてきた終身雇用と年功制を公務労働の分野でも解体させる方向に向かうことになる。全体の奉仕者としての公務員の働かせ方、これでいいのかという問題提起だった。
本日の講師は、明治大学の黒田教授だが、現在1年生を担当していて、「戦後」「敗戦」といってもピンと来ない学生が多く禁句になっていることや、「労働組合って怖いものだと思っていた」「労働組合って入るものだと思っていたが、作るものなんだ」「派遣労働は、アルバイトしているといいものだと思っていた」という感想がでているという話を冒頭していたが、何気に使っている言葉も平成生まれの方には伝わっていないことが良くわかり、反省とともに大変勉強になった。