商売だけど、忘れてはいけないこともある

 大間マグロの初競りで2人の方のインタビューを聞いた。寿司店を経営している香港の方は「東北の人に食べてもらいたい。福島にも持って行きたい」と言う。一方、同じ寿司店経営の日本人は、「早く店に持って行きたい」と言ったあと、映像は港区内のそのチェーン店で大間マグロのにぎりを食べているシーンだった。
 なんせ5000万円を超える価格なので、確かに利益を上げなければ経営は成り立たない。しかし、商売であっても忘れてはいけないこともあるのではないか、日本人として。少し寂しい思いでインタビューを聞いた。