議会と自治体の6月号


 「議会と自治体」の6月号には、陸前高田市議、石巻市議、南相馬市議の座談会の特集だ。陸前高田市では、行方不明だった市議が4月29日に火葬が行われたことなど、各地の状況が生々しく語られている。
 昔の陸前高田は、山裾にまちや商店街があったそうだが、海の近くに駅ができ、小高い所にあった庁舎も平場に行った。住民にすればそのことが安心感となり海に近付いていく、高い堤防もきっと安心の材料になったのかもしれない。そうしたまちづくりにも弱点があったのかもしれない、という指摘にもうなづける。
 高い堤防よりも、短時間で逃げられる場所をどれだけつくれるか、東京の震災対策にもつながると思う。