1メートル1億円の道路より暮らし優先に

 東京都広報が新聞に折り込まれていた。一面トップは「いよいよ外環が動き出しました」というものだ。ちょっと待て。昨年の都議選でも総選挙でも外環道路については「1メートル1億円もかかるとんでもない無駄使い」として批判されていたものだ。

 道路整備とともに再開発などで交通量も増え、現在より14万台も増えることが試算されており、地球温暖化対策に逆行している。この外環道に来年度予算案には77億円が計上されている。

 一方で、住居も仕事も失った人のために、都は公設派遣村を作ったが、すでに閉鎖してしまった。人よりも道路、こんな冷たい政治でいいのか。

 国会だけでなく、都議会でも区議会でも予算議会が始まる。議席は少なくとも、住民の声を代弁してがんばらなくてはいけない。