子どもたちに学校プールを


 子どもたちに学校プールを!葛飾連絡会結成1周年記念講演会が開催された。大阪の公立小学校の佐々木盛文校長に「なぜ学校に水泳学習が必要なのか」と題して講演をしていただいた。泳力だけでなく友達とのかかわりを持ち、水に顔もつけることができない子が「できた」、泳げる子は、できない友達に教えるだけでなく、なぜ自分は泳げるようになったのかをわかる、人間として支えあうことの大切さを学ぶことが体育(水泳)では必要だということを教えていただいた。またそんな関係から子どものアンケートには、友達から教えれもらったなど、友達のことを書いていることが多くなっているとのことだった。
 葛飾区のようにインストラクターに丸投げしていれば、友達とのかかわりではなく、インストラクターとの関係だけになってしまい、子どものアンケートにはインストラクターとの関係はあったが、友達との関係の記述は一切なかった。
 今回の講演会は、学校における水泳学習はどうあるべきかについての講演で、これからの運動の励みになる講演となった。終了後の懇親会では、佐々木先生以外に、水泳指導の研究実践をしている3人の先生とも交流ができ、今後の運動に関わっていただけることになり、勇気百倍だ。

葛飾革新懇定期総会


 昨日、世界平和の日に葛飾革新懇の定期総会が開催された。70年前の3月1日、アメリカによるビキニ環礁での核実験に遭遇した第5福竜丸について、学芸員・公益財団法人第5福竜丸平和協会事務局長の市田真理さんが記念講演をおこなった。第五福竜丸が核実験に遭遇したとき、その後の状況、そしてビキニ事件として語り継ぐ今日的な意義などを詳しく講演され、大変意義のある講演だった。解散総選挙も近づいてくる中、国民本位の経済、憲法を活かす、日米安保条約をなくす、3つの目標を掲げた革新懇が統一戦線の中心になっていくことが求められている。

 しんぶん赤旗囲碁・将棋葛飾地区大会が昨日、10時から開催され将棋12人、囲碁6人の対局。区外から多くの参加があり、小学生の有段者も参加。私も久しぶりに会場に足を運びあいさつをさせていただいた。30年ほど前は、私も大会の事務局として活動㋾していたこともあって、非常に懐かしく感じたひとときであった。全国大会で優勝し赤旗名人になるとプロ公式戦の新人王戦に参加できる特典がある。

水泳授業はなぜ教育なのか


 22日、青戸地区センターホールで「なぜ学校教育に水泳は必要なのか」と題して講演会が行われる。大阪の公立小学校の校長先生の講演だ。葛飾区では、水泳指導を民間委託し、スイミングスクールのインストラクターに指導を任せているが、児童の600人から「楽しくない」と言う声が上がっている。なぜ「楽しくない」のか。区教委は分析はせず、91%が楽しいというだけで推進している。「楽しくない」との9%の児童を無視したままで本当にいいのかが問われている。
 今回の講演は、学校の水泳指導は、いかに教育の観点が必要なのかを解明していただける講演になっていると思う。逆に言えば、教育論抜きの泳力第一の水泳指導でいいのかを問う講演になると期待している。

立石北口再開発事業 254億円増では済まない

 立石駅北口再開発事業における総事業費は、3年前に再開発組合が931億円としていたが、今日の物価高騰で254億円増の1185億円になっていることが報告された。その内、庁舎分は当初の267億円から45億円増の312億円だ。
 事業費に占める税金(庁舎建設や補助金)の割合は、73.6%となり、区民1人当たり18万7千円が一民間事業に注ぎ込まれることになる。本当にいいのだろうか。
 254億円増は完成までを見通したものではなく、来年のビル建設工事の着手(8月予定)前に改めて資金計画が出される。区は「事業の節目ごとに資金計画の提示を受ける」と答弁しているが、これでは再開発組合が節目ごとに提示した資金計画を傍観するだけになってしまう。工事完了予定の6年後までを見通した資金計画を出させ、必要であれば庁舎移転計画の見直しも検討しなければならないのではないか。
 このままでは小刻みに事業費を増額し、ただ指をくわえて容認することになる。こんな税金の使い方が認められるわけがない。際限のない税金投入は区民生活を脅かすだけだ。裁判闘争と合わせ区民運動が必要だ。

青木区政を追及した本会議質問

 2日間の本会議が終わり明日から4常任委員会が始まる。今回の本会議質問では、今までになく与野党共通の議題で青木区政を追及したのが特徴だった。一つは、立石駅北口再開発事業と庁舎移転で、共産、自民が取り上げた。完成までいったい事業費はいくらかかるのか。区は「節目ごとに提示される」と際限のない事業費増大をただ傍観するしかないというあきれた姿勢だった。2つ目は学校プールで、水泳指導の民間委託と学校プールの廃止は様々な問題が浮き彫りになる中、区は広報で「安全、安心、充実」と打ち消しに躍起になっているが、本会議では、共産、自民、区民連、未来の4会派がそれぞれの立場で取り上げた。自民議員は、西小菅小学校に新しいプールを作ったのに使わないのは税金の無駄使いだと追及したが、今回ばかりは自民党の言う通りだ。3つ目は、給付金奨学金や農業問題を取り上げる議員もいた。130億円もの決算剰余金があるなら、区民生活を応援する財源は十分あると言える。来年の区長・区議選で区政の流れを変えていきたいものだ。